堤慶(つつみけい)昭和31年〜(1956〜)洋画家。和歌山県生まれ。10歳より油絵を独学ではじめる。武蔵野美術大学油絵学科卒業後は郷里、和歌山市に戻り地元和歌浦の風景を中心に描き続ける傍ら静物画も意欲的に制作する。1997年よりル・サロンやサロン・ドートンヌをはじめヨーロッパを中心に海外展に多数出品し、2000年フランス、2004年オランダで個展を開催する。画風はセザンヌの影響を受け画面構成が堅固で色調は青・緑・黄と明快で存在感の強い作風となっている。また、水彩画を描き用紙の白さを生かした明快な作風である。1999年からは池の水面に樹々の姿が映るところをとらえた『樹影』シリーズも描き続ける。樹影は油彩で青を基調とし水墨画に通じる精神性の深さを表現し内外で好評を得ている。年間10 0点を越す作品を制作し毎年個展等で発表する傍ら高校美術教師として後人の育成にも尽力する。
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